アプリ開発プラットフォームの動向としては、ローコード開発プラットフォームの急成長が挙げられます。ローコード開発の市場は、年々拡大の傾向にあります。2020年には516億円だった市場が、2025年には3倍近い1,539億円になると予想されています。
スマホアプリ開発分野においては、1つのブログラムで複数のOSに対応することができる便利な「クロスプラットフォーム」を利用すれば、以下に示すメリットがあります。
①開発のコストを下げられる
②開発者の人員を最小限にできる
③ユーザーの幅を広げられる
④iOS・Androidの両方の開発ができる
特にスマートフォン用のアプリケーションでは、iOSとAndroidの両方に対応しているものが増えています。スマホアプリ開発に便利なクロスプラットフォームには、以下のようなものがあります。
▮ React Native
Metaが開発したオープンソースのフレームワークで、JavaScriptを使用してネイティブアプリを構築できます。React Nativeは、iOSとAndroidの両方で動作するアプリを効率的に開発できるため、人気があります。
● 開発会社：Meta Platforms（旧Facebook）
● 言語：JavaScript
● 開発環境：ネイティブ型
● プラットフォーム：iOS、Android
▮ Xamarin
Microsoftが開発したクロスプラットフォームのフレームワークで、C#を使用してネイティブアプリを構築できます。Xamarinは、Visual Studioと統合されており、豊富なライブラリとツールを提供しています。
● 開発会社：Microsoft
● 言語：C#
● 開発環境：ネイティブ型
● プラットフォーム：iOS、Android、Windows、Mac OS
▮ Flutter
Googleが開発したオープンソースのフレームワークで、Dart言語を使用してネイティブアプリを作成できます。Flutterは、美しいUIと高速なパフォーマンスを提供し、iOSとAndroidの両方で一貫したエクスペリエンスを提供します。
● 開発会社：Google
● 言語：Dart
● 開発環境：独自レンダラ型
● プラットフォーム：iOS、Android、Windows、Mac OS
▮ Ionic
AngularとWeb技術（HTML、CSS、JavaScript）を使用してハイブリッドアプリを開発するためのフレームワークです。Ionicは、Web開発者にとって使いやすく、クロスプラットフォームのアプリを迅速に構築できます。
▮ Cordova
オープンソースのフレームワークで、HTML、CSS、JavaScriptを使用してクロスプラットフォームにアプリを開発できます。プラグインを使用してネイティブ機能にアクセスできます。
【参考情報】
１．Androidのアプリ開発は初心者には難しい理由！対策を紹介
２．【完全解説】クロスプラットフォーム開発
